[清水]

行灯の役目はまさしく「灯」で照らすことにあります
言わば、「灯」のための脇役であり背景のように機能するのが行灯の本来のあり方ではないでしょうか
そこで、清水の舞台に代表される木造の軸組みを基に、小さい立体格子を反復することで抽象的で純粋な立方体を形成しました
この立体格子は、従来の点・線・面といった発光と違い、光の反射・減衰を繰り返しながらグラデーションを描き、奥行きを持った立体的な光源となってくれます
また、繊細な線材で構成される立体格子は、微妙な光と影を作りながら、霧のように輪郭をぼかしてくれます
この行灯が、四季や一日の移ろいの中で灯される「灯」の背景として風景になることを期待しています